徳島市・F様【前編】
築50年の実家を、大胆にリノベーション! 男ゴコロをくすぐる空間に生まれ変わる
[概要]
・住所:徳島県徳島市
・リノベーション時期:2021年
・リフォーム範囲:57.87㎡(鉄筋コンクリート造・2階建)
施工事例はこちらから
昭和48年築の鉄筋コンクリート造・2階建のお家。
思い入れのあるご実家を、現代的な男の趣味部屋に大胆リノベーション。
なんと、地下を掘って収納スペースを新設!
洗面、浴室を除いた1階部分をフルリノベーションし、ワンフロアに変身させました。
断熱改修を含むリノベーション工事をエコラボ41がお手伝いしました。
「普通ではない空間にしたかった」と語るオーナーのF様は、
阿波おどり、ゴルフ、サックス、モデルガン収集、油絵などなど、
たくさんの趣味を持ち、インテリアにも並々ならぬこだわりが。
断熱性能を向上させることで、無骨で男らしいデザインでありながら、
住み心地や快適性を持たせることに成功。
リノベーションを行う上でのこだわりポイントや、実際の住み心地など、
完成直後のお家でインタビューさせていただきました。
粋な趣味人であるF様のお話の面白さはもちろん、
築古リノベーションの参考にしていただける内容です。
ぜひご覧ください。
『地下を新設した理由は○○のため!?』
こちらのお家はF様のご実家ですか?
実家です。建てた時は5人家族だったんです。
当初は半地下付きの3階建てにする予定だったんですけど、
親族からの反対など色々あって、急遽工事の途中で2階建てに変更したんです。
そうなんですね。結局地下は作らずに。
作らなかったです。半地下にできるぐらい頑丈な基礎を作ったんですけどね。
元々、半地下にする予定だったのもあるので、今回は地下の空間を作りたかったんです。
今回掘った時に、「えらい太い梁が入ってるな」と言われましたけど、
それは、元々半地下を作るつもりだったからなんです。
3階建ての予定が2階建てに急に変わったので、
家族の数は変わらないから、当初の計画では全然部屋が足りなくて。。。。
新築時に無理矢理小さく部屋を割り振りしたんです。
鉄筋コンクリート造だから、部屋割りは後でどうにでもなったんですね。
仏間、家族の部屋と台所、風呂、便所で1階は終わり。
昔は法事の道具とかたくさん必要でね。座布団もいるし、折りたたみ式の座卓もたくさんいるしね。
となると、当然押入れがいるし。
今は家族みんなが出ていったり亡くなったりで、僕だけしか残ってないんですが、
そうなった時に今度は生活する上で使い勝手が悪いんです。
たくさん間仕切って、小さい部屋がいっぱいあるけど、収納が少ないという。
今回のリノベーションで絶対にやりたいと思ったのは、
「大きな部屋が欲しい! 全部ブチ抜いてワンフロアにしよう!」と。
これは計画当初から思っていた事です。
ワンフロアにしようとした時にハッと思ったのが、
もともと収納が少ないのに、唯一ある押し入れがなくなるのは困る。。。。
ということで、これは下に掘るしかないと。笑
なるほど、そういう背景があったんですね。
ということは、地下部分は収納スペースということですか?
収納スペースですね。もうちょっと深く掘れたら、隠し部屋にしたいなとも思ったんですが、
最終的に1m50cmしか掘れなかったので、諦めました。
『地下の新設は一大プロジェクト!?』
計画時にいろんな専門家に聞いてみたんですが、どの業者に聞いても既存の建物の地下を掘るのは難しいと。
新築の場合ならまだしも、リノベーションの場合はやってみないとわからないところがあって。
「水さえ出なかったらどうにかなる」と言われたんだけど、その水が出ちゃいましたね。。。。
1m50cmぐらい掘ったところで水が出たんですよ。
(写真を見ながら)こんな感じで地下を掘りまくって、掘って掘って、そしたら水が出てきてたので。。。。
この写真は水をポンプで吸い上げてる所ですね。友人や知人からは「よく掘れたな」と言われますよ。笑
ちなみに地下の空間はこのリビングの真下ですか?
そうです、そうです!
床を一度剥がして。。。。
和室の天井も床も壁も全部ブチ抜いて、地下を掘る所から。
基礎部分と、壁と天井だけを残して、家の中で採掘工事を進められたということですね。
そうです。
ここから始まって、どんどん進めて、天井も取って、床も取って、床下に元の基礎が出てきて。
基礎のコンクリートも、設計士が指示した通りの必要な箇所だけを残して、不要な所はすべて撤去しました。
いやはや、まあよく掘ったなと。。。。
その間もビニールを貼って養生してもらって、私は2階で生活してました。
その間は食事などはどうされてたんですか?
当然1階のキッチンが使えないので、外食か、お湯だけ電気で沸かしてカップ麺・焼きそばの類で食事を済ませたり。
とはいえ、夏場に冷たい飲み物がないっていうのは正直きついので、小さい冷蔵庫を2階用に買いました。
それで1日・2日分ぐらいの食料品をちょこちょこ買ってストックしたり。
今回のリノベーションでは、2階はまったく手をつけていないんですか?
今回は地下収納の新設と1階部分のみです。
2階はとんでもない状態で、階段も半分しか使えずにほぼ倉庫状態です。笑
荷物は1階に大体持ってこられたんですか?
2階からいくつか降ろしたんですけど、まだまだです。
雛人形や五月人形があって、そういったかさばるモノは地下に放り込みました。
近々そういったモノも手放す予定なので、地下が片付いたら、2階にある物も持って降りたりできるかなと思っています。
2階が片付いたら、そこでまた2階をどうするか考えようかなと。
大掛かりな改修はしないけど、ちょっとした改修は考えています。
見た目を少し変えるかな?ぐらいですか?
そうですね。基本、木の板で間仕切っているので、どうにでも変えられると思うので。
鉄筋コンクリート造なので、できることは多いですね。
木造の家ではなかなかそういう訳にはいきませんが。
『終の住処のためのリノベーション』
リノベーションの際に考えていたことはありますか?
「でっかい部屋が欲しい」「天井が高い部屋が欲しい」「地下を掘って収納にしたい」などは大前提です。
もうひとつは「みんなが集まる場所にしたい」と思いました。
それに、ここが私の終の住処だと考えているので、
少々お金が掛かっても、思いっきりリノベーションしてしまおう!と。
そういった思いがありました。
なるほど。思い入れのあるお家ですもんね。
ちなみにこの建物自体はいつ頃建てられたものなんでしょうか?
昭和48年頃なので、結構古いんです。築50年近く経っていますね。
外壁を何度か塗り替えたり、ちょこちょこ手入れをしているので、
そこまで大変な傷みはなかったと思うんです。
先ほど写真を見せてもらいましたけど、中もきれいでしたよね。
そこまで大きな傷みはなかったと思います。
住むのが私だけになってからは、リビング以外は1階はすっからかんだったんです。
タンスなどの大きな家具も捨てたり。
6畳間のふたつは現在リビングで使っている棚が残ってたくらいで、他にモノを置いてなかったんです。
2階には細かい荷物がたくさんあったんですが。
実家は知らない間に荷物やモノが増えていきますよね。
残っているモノの中には親が残してた様なものもあるし、どうしようかなと。
私の判断で思い切って捨てたものもたくさんあったけどね。
この際、何がどこにあるかをきっちりしておきたいと思っていて、
自分で整理整頓しない限り、それは絶対分からないので、
今も整理をしている最中です。
壺やお皿などはこの棚に飾る様にしたんだけど。
このディスプレイはいい感じですね。
【中編につづきます】
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