EIFS湿式外断熱工法について②

断熱性だけでなく、強度も高める

EIFS湿式外断熱工法は外壁にガーディアン(防水剤)を塗布した後、EPSボード(発泡スチロール)をベースコートで接着していきます。この独自の工法によって通気胴縁を確保することで、ワッシャーなども使用しない施工ができます。そのため、少しの隙間もない施工となり高気密性を保つことができます。ベースコートの高い接着力と弾性で地震などの揺れや衝撃にも粘り強く追従します。また、施工時に下地や外壁を傷つけず、他部材を使用しないためにサビや腐食、外壁材の滑落などの心配がありません。また、EPSボードの上からファイバーグラスメッシュを貼り付けていくことで、従来の建築物よりも耐久性、耐震性をはるかに高めます。従来のマンションの耐久年数は約30年と言われていますが、EIFS湿式外断熱工法は約100年の耐久性があり、耐震性は震度7までの強度を誇ることが検査で実証されています。

 

星野リゾートで有名な北海道にある「アルファリゾート トマム」の改修工事において、EIFS湿式外断熱工法が採用されました。改修前は、漏水による凍害で外壁のタイルが浮いており、今にも剥落する恐れがありました。EIFS湿式外断熱工法のベースコートとファイバーグラスメッシュを使用することで、タイルを剥がさずに修復が可能となり、2008年の改修工事以来、外壁に問題がない状態を維持しております。EIFS湿式外断熱工法が建物の強度を高めることが実証されている実例のひとつです。

 

 

デザインの自由性が生まれる

EIFS湿式外断熱工法の中でも最も重要な断熱材であるEPSボードは、簡単に自由なデザインを作ることができるため、装飾品のアーチ、コラム、コーナーストーンなどを安価で作ることが可能です。また、仕上材のフィニッシュコートは、多彩な色彩とテクスチャーを揃えており、さまざまな建物の表情を演出することを可能とします。均等な色合いで色あせや摩耗がなく、透湿性能が高いため空気圧などによる膨れ、剥落、クラックの心配がありません。光触媒も含まれているので、汚れ防止、防カビ性能も備えており、鮮やかな見た目をメンテナンスフリーで長く維持できます。先ほどご紹介した「アルファリゾート トマム」の改修においても、見た目を大きく変化させ建物自体の魅力を高めました。EIFS湿式外断熱工法はデザインの自由性が高いため、これまでの見た目からガラリと変化させたリフォームや改修工事も実現できます。

 

EIFS湿式外断熱工法について

エコラボ41で取り扱うEIFS湿式外断熱工法は、建築物全体を断熱材ですっぽりと包み込む建築工法です。外側からオーバーコートのようにくるむことで外気温の影響を少なくし、「夏は涼しく、冬は暖かい」快適な空間を実現します。デザインの自由度があり、建物の強度を高めることもできるため、外観のリフォームや改修工事にもお使いいただけます。断熱性能はもちろん、耐久性やデザイン性も向上させる驚きの工法です。
EIFS湿式外断熱工法について

 

2020年3月4日
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